その歯ブラシ、何ヶ月使ってる?「1ヶ月交換」の理由
- M子
- 今日はですねぇ、「歯ブラシの毛先」にフォーカスしてお届けします。……もうさ、毛先なんて気にしたことないのよ!でも聞いたのよ、「歯ブラシは1ヶ月で交換が目安」って。嘘でしょ?私、余裕で半年いってるんだけど。
- 眞田先生
- 実は本当なんです。毛の状態って、1ヶ月くらいが限界なんですよ。
- M子
- そんなに早く!? でも私の歯ブラシ、見た目まだキレイよ?
- 眞田先生
- 見た目では分からなくても、顕微鏡で見ると違うんです。3ヶ月使った毛先って、切れ込みが入っていたり、表面に亀裂が入っていたり、実はかなり劣化してます。
- M子
- いや〜……見なきゃ良かったってやつね、それ。
- 眞田先生
- しかも、その“傷んだ毛”に雑菌が繁殖しやすいんです。水で洗っても残っちゃうんですよ。
- M子
- あらやだ……毎日、菌を口に戻してるかもってことじゃない。
毛先の「材質」と「寿命」〜どんなに進化しても、やっぱり1ヶ月
- M子
- 最近の歯ブラシって、すごい素材使ってるんじゃないの?ナイロン以外にもあるんでしょ?
- 眞田先生
- はい。現在主流の素材は「PBT(ポリプチレンテレフタレート)」といって、歯ブラシ業界ではよく使われています。他にもナイロン、ポリプロピレン、ペットボトル由来の樹脂など、10種類近くの素材があるんですが……
- M子
- あるんだけど?
- 眞田先生
- どれも、耐久性の目安は「約1ヶ月」。形が保てて、衛生的に使える期間としてはそこが限界なんです。
- M子
- そこは共通なんだ……。じゃあ、3ヶ月とか使ってる人って、磨いてるつもりで効率悪くなってるのかもね。
- 眞田先生
- 実際、毛が曲がったり折れたりすると、歯垢の除去率も落ちるんです。
- M子
- でもさ、最近の歯ブラシって、やたら「スパイラル構造」とか「テーパー毛」とか言ってくるじゃない?あれって本当に意味あるの?
- 眞田先生
- 毛の形状は、実は20種類以上あるんですよ。ストレート、斜めカット、極細、スパイラル、毛の先端が3本に細かく分かれている超極細毛…など、細かく加工されています。
- M子
- 白って200色あんねん、みたいな世界ね(笑)
- 眞田先生
- 各メーカーが“差別化”のために独自の加工をしていて、「絡め取る毛先」とか「シュッと細い先端」とか、いろんな機能を打ち出しているんです。
- M子
- でもそれって、実際に効果あるのかしら?
- 眞田先生
- 人の磨き方って、ほとんどが「横の動き」なんですね。だから、どれだけスパイラルでも、動きに合ってなければ絡め取る効果も限定的なんです。
- M子
- あら……夢から覚めるじゃない。
職人技レベルの毛先加工!「サンスター」と「ライオン」の本気
- M子
- ちなみに、そういう毛先の加工って、やっぱり高い歯ブラシじゃないとダメなの?
- 眞田先生
- そうですね。100円ショップなどの安価な歯ブラシは、毛をただカットしてるだけ。毛先を見ると、潰れてたり尖ってたりで荒い加工です。
- M子
- うわ〜……4本100円のあれね(笑)
- 眞田先生
- でも例えばサンスターは、1本1本の毛先を研磨して、丸く仕上げています。更に、1本の毛の先端を3本に分ける技術まであります。まさに職人芸。
- M子
- もう“歯ブラシ界のモンブラン”じゃない!
- 眞田先生
- その技術を使った商品も展開されていて、明確に「磨きやすさ」や「当たりのやさしさ」に違いが出ますね。
- M子
- じゃあ、あの価格もただのブランド料じゃないのね。
- 眞田先生
- 例えばライオンの「システマ毛」も、極細の先端加工で有名です。針のような毛先で、歯周ポケットまで届くという独自性があります。
- M子
- なるほど〜……メーカーごとの“得意技”があるのね。
毛の素材、形状、交換時期…選び方ひとつで「磨き」は変わる!
- M子
- いや〜もう今日で私、歯ブラシの見方変わったわよ。毛が折れてるとか、もう気になってしょうがない。
- 眞田先生
- 毎日使うものですからね。せっかく丁寧に磨いても、毛先が劣化していれば意味がなくなってしまいます。
- M子
- てか1ヶ月ごとに交換とか、今までしてなかった自分が怖いわよ。
- 眞田先生
- ぜひ、毛の素材や形状、使い方に注目して、ライフスタイルに合った歯ブラシ選びをしてみてください。
- M子
- わかったわ、帰りにライオンの超極細毛、買って帰る!