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海外の歯ブラシ、なんであんなにデカいの!? ― 眞田先生と旅する、世界の歯ブラシと磨き方カルチャー

歯ブラシに“お国柄”って出るのね……

M子
今日のテーマは……「海外の歯ブラシ事情」よ。そんなの気にしたことなかったけど、先生?海外の歯ブラシって、日本と違うの?
眞田先生
めちゃくちゃ違います。まず……とにかく大きいんです。
M子
やっぱり!海外ドラマで見ると、歯ブラシがバナナサイズなのよね。
眞田先生
そうなんです。体格が大きい=歯ブラシも大きい。ヨーロッパでは、可愛くてカラフルなデザインが多いんですが、それでもヘッドは巨大です。
M子
いや、可愛いのにデカいって……。しかも、それを“角で磨く”ってどういうことよ!?

「角だけ使う」!? 海外の磨き方、謎すぎる

眞田先生
海外の方は、「ヘッド全体ではなく角を使って磨く」という意識があります。現地の人の言い分だと、大きくても使うところは、この角を使うからとか。
M子
なるほど……発想の根本が違うのね。日本は「全部で当ててなんぼ」って感じだもの。
眞田先生
そうなんです。日本人は細かく動かして、まんべんなく磨く文化。でも、大きいヘッドだとそのまま動かすだけで、大雑把になりがちなんです。
M子
えっ、でも歯ブラシでちゃんと磨けてる感あるけど……?
眞田先生
実は、歯ブラシだけで落とせる歯垢は約6割なんです。
M子
6割!?じゃあ、残りは?
眞田先生
フロスや歯間ブラシなどの補助器具を使って、ようやく8割に到達する感じですね。
M子
あらやだ……私、何年も“達成率60%”で満足してたのね。

北欧、アメリカ、韓国……歯の文化が人種を超えて面白い!

M子
アメリカもヨーロッパみたいな感じ?
眞田先生
そうです。アメリカもとにかくヘッドがデカい。私、滞在中にスーパーマーケットで歯ブラシを端から端まで全部買いました。
M子
また買い占めてる〜!完全に怪しい人じゃないの(笑)
眞田先生
現地の人に怪しまれましたけど、小さいヘッドは子供用だけでした。でも、子供用だから毛先も短い、硬いっていう。
M子
じゃあ、日本で売ってる“コンパクトヘッド”って、ある意味文化的発明なのね。
眞田先生
そうかもしれませんね。
M子
北欧って、歯科先進国ってイメージあるけど……やっぱりデカい?
眞田先生
はい、大きいです。でも北欧はキシリトール文化も浸透していて、予防歯科の意識がとても高い。
M子
北欧、侮れないわね……。
眞田先生
韓国はこれから攻めたいと思ってます。審美への関心が高いので、歯ブラシのデザイン性にも注目しています。
M子
てか、そもそも……人種で歯のサイズって違うの?
眞田先生
違います。南青山の歯科医院で働いていた時、外国人の患者さんの歯は大きかったです。口腔内の“面積”も広くて、納得でしたね。
M子
だから歯ブラシも比例して大きくなるのね。日本人が同じの使ったら……ちょっと“無理ゲー”だわ。